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ようこそヨーガへ!
健康と幸せをもとめて
ヨーガはインドで生れ、四千五百年の歴史を経て、日本に伝わってきました。
この長い間に聖者や導師が現れ、それによっていろいろなヨーガの流派ができ、発展し、現在に承継されています。
紀元十世紀ごろ、ゴーラクシャ・ナータ聖者を開祖と仰ぐ一派があり「ハタ・ヨーガ派」という名でよばれていました。ハタ・ヨーガは身体の修練を中心としています。体操と呼吸法を修習してゆくうちに健康になり、心にもよい影響を及ぼし、それが瞑想の修行に役立つことがわかりました。そこで瞑想を本命とし、解脱の境地を求めてゆく「ラージャ・ヨーガ」にとって「ハタ・ヨーガ」は予備部門と考えられるようになりました。健康と心のやすらぎを求めて今行われているヨーガはこの「ハタ・ヨーガ」です。
ヨーガの原語はサンスクリット語の「ユッジ Yuj」で「つなぐ」「結びつける」という動詞です。それは瞬時もじっとしていないで動き廻る心をあばれ馬に例え「馬を馬車につなぐ」という意味です。
『ヨーガ・スートラ』を開きますと、冒頭に「ヨーガとは心のはたらきを止滅することである」と定義されています。「心のはたらきを止滅する」とは心をどのように制御、コントロールするのであろうか。ヨーガの本命といわれている解脱の境地を求めてゆくにはどのような心理操作があるのであろうか。心の一番奥にある真我を開発するには・・・と考えてゆくと凡人には近よりがたい異国の特殊で困難な道という思いをヨーガにいだきます。
インド哲学者、宗教者でいらっしゃいます文学博士、佐保田鶴治先生はヨーガの聖典をサンスクリット語から訳され、解りやすく注解を加えヨーガの経典を出版になりました。
先生は六十二歳からヨーガ行法を始められ、健康になられました。先生の深い学識と智慧、行法実践のご体験の中から、老若男女誰でもが解り、実践できるように、「ヨーガ思想」「ヨーガの目的」「行法のやり方」を日本人の心情にとけ入りやすいように「ヨーガ禅」として教示しました。佐保田先生のヨーガ禅は、昭和五十年頃からのヨーガ・ブームの波にのって日本全国に広がっていきました。先生の亡きあとも「ヨーガ禅」は多くの人々の心と体の支えとなって今も受け継がれております。